第12回世界閉鎖性海域環境保全会議:EMECS12
11月4日から8日に、タイのパタヤで開催された第12回世界閉鎖性海域環境保全会議に遠藤が参加してきました。この会議は、世界の閉鎖性海域における様々な環境問題の解決を目的とした、環境保全・管理に関する国際会議です。当該研究分野である、水圏環境工学のみでなく、海洋学・水産学・生態学・陸水学・湖沼学・地球科学などの専門家や行政の方が、40カ国以上の世界各国から集まる国際会議です。
本研究室からは、遠藤が「Estimation on Spatial Distribution and Ecosystem Network of Ayu Plecoglossus altivelis in the inner part of Osaka Bay」をポスター発表しました(上の写真:左)。これは、数値解析と安定同位体解析により大和川を遡上するアユの起源推定を試み、近隣河川との生態系のネットワークの重要性について検討したものです。国内外問わず、多数の研究者とのディスカッションと交流ができました。
本研究室で学位を取得された国分秀樹氏(現:三重県保健環境研究所)がベストポスター賞を受賞されました(上の写真:右)。
帰国日、飛行機の出発まで時間があったので、バンコクの南部のバーンガジャオへ行きました。チャオプラヤ川に囲まれた淡水マングローブ(上の写真:左)が広がるこの地域は、「バンコクの肺」と呼ばれているそうです。レンタサイクルで散策中、おそらくカセサート大学(聞き取れず、後で検索してみました。)の学生さんが見覚えのある計測器で水質調査(上の写真:右)をしており、ついつい声をかけました。
全体的に、大変満足度の高い海外出張でした。