都市河川河口域でのCO2フラックス観測

近年、気候変動の緩和策の一つとして、海洋生態系による炭素固定「ブルーカーボン」が注目されています。本研究室では、沿岸域における炭素循環機構の解明を行っており、今回はその一環で、今年度から実施している「河川河口域におけるCO2フラックスの連続観測」の秋季観測が無事終了し、観測機器の回収に行ってきました。

これまでは、水質が比較的安定している大阪湾内でCO2フラックス調査を実施し、大阪湾はCO2の吸収源であることがわかりました。この研究では、海水と淡水が混在し水質が変化しやすい汽水域でCO2フラックスを連続観測することで、水質とフラックスの関係について整理することを目的としています。

 

 

 

観測機器を撤収する学生。

秋は潮位が高くなるため、胴長での作業も大変です。これまで、春と夏に同様の観測を実施しましたが、今回はこれまでと違い、観測期間中は底層水がほとんど海水でだったため、面白そうな結果が出そうです。

 

 

 

現場に鎮座する採水後のボトル。

機器回収後、実験室に戻り「さぁ分析をしよう」と思ったら採水ボトルがない!?。急いで現場にとんぼ返り。無事、回収できました・・・。