流下仔アユ調査を実施しました
遠藤と平野(M1)で、11月19日夕方から20日早朝にかけて、神崎川と大川(旧淀川)で仔アユの採取調査を実施しました。
本学の横を流れる大和川は、かつて「日本一汚い河川」と呼ばれていました。しかし、水質は改善され、近年では天然の鮎の生息が確認されています。本研究室では、「100万尾の天然アユが遡上する大和川」を目標に、大和川におけるアユの生態調査を実施しています。この調査の目的は、大和川を遡上するアユの起源を推定するため基礎データとして、近隣河川からどのくらいのアユが大阪湾に流下しているのかを把握することです。
写真:調査開始の平野君(このころはまだ、余裕の笑顔です。10時間後には・・・)
アユは、この時期に孵化し、川の流れで海へと流下します。その後、冬の間は沿岸域で成長し、春頃に再び川を遡上します。そこで、大和川に遡上する可能性がある、神崎川や淀川で生まれた鮎の仔魚が、そのくらい流下しているのか調査しました。調査方法は、プランクトンネットという直径45cmのネットを川に吊り下げ、捕獲された仔アユの数をカウントします。
調査自体は簡単な作業ですが、調査は夜間のため、睡魔との戦いです。また、アユの仔魚は体長が1cmにも満たないので、数をカウントするのもなかなか一苦労です。大学に帰って確認したところ、無事、採取できてました。ただ、来年は昼間も調査した方が良さそうです。
調査の様子(左:プランクトンネットを吊り下げている様子。中:とりあえず、10分間じっと待つ。下:こんなに夜景がきれいだったのか。)