台風21号の被害調査に行ってきました(9/7 調査)
引き続き,台風21号の調査に中條が行ってきました.この日は関西大学(安田先生)と鳥取大学(金先生)の大阪湾奥を中心とした調査に同行させてもらうことにしました.
AM10時 海遊館 大阪市港区
海遊館の壁面の被災状況です.主に最上部の隅角部付近の被災が顕著です.
海遊館付近には防潮水門が何ヵ所かありましたが,いずれも浸水痕跡から余裕高があり,防災機能を十分に果たしていたと思われました.
関西空港の連絡橋にタンカーが衝突した事件がニュースで報道されていますが,それとよく似たケースが甲子園浜と鳴尾浜を結ぶ国道573号線においても確認されました.
台船と思われる船舶が衝突し,道路橋の床板がずれて通行止めとなっていました.
甲子園浜には越水による浸水痕跡が明瞭に残っていました.
PM1時 南芦屋浜に打ち上げられたコンテナ
南芦屋浜では高潮で運ばれた大型のコンテナが幾つも漂着していました.
また南芦屋浜の東側護岸背後には海際から南芦屋浜ベランダと呼ばれる緑地帯を挟んで住宅地が広がっています.
ベランダ部分には越水により表土が侵食された形跡が残されており,背後の宅地にも浸水痕跡が多く残されていました.
PM4時 サンシャインワーフ前 神戸市東灘区
PM4時 サンシャインワーフ建物壁面に残る痕跡 神戸市東灘区
神戸市東灘区には多くの浸水痕跡が残されていました.
阪神深江駅の下は高橋川が流れていますが,その川からも越水があったと見られます.
高橋川にかかる道路橋の欄干部分には増設された高潮防御板と見られる鉄板がありましたが,今回はその高さをも超えて越水がありました.
東灘区の沿岸にはサンシャインワーフという商業施設がありますが,そこでも道路面から測ると成人男性の胸を超えるほどの高さに浸水痕跡がありました.